子猫でいる時間は短い


#22へつづく
爪研ぎトレーニング
猫という生き物は不思議なもので、誰かに教わったわけでもないのに人間の生活にすんなりと馴染むところがあります。
生後3ヶ月で母猫の元から離され、その後ペットショップで過ごしていたパトさんが、いったいどのタイミングでトイレや爪研ぎといった猫の日常生活のルールを学んだのかと‥、不思議に思うことがあります。
本能のなせる技といってしまえばその通りなのでしょうが、猫という生き物はそういった野性味を残した面を持ちつつ、無防備にへそ天で寝るように野性味のかけらもない面を同時に持つという、なんとも振り幅の広い性質をもっているものだと感心してしまいます。
そして、その幅の広さこそが、猫の魅力とも言えるでしょう。
一人(匹)遊び道具

子猫にとっての遊び相手というのは、獲物を待ち構えて仕留めるといった猫科特有の狩りの練習や、どのくらい噛んだら痛いのかという猫同士のマナーを学ぶ上で、非常に大切な相手となります。
パトさんにとっての遊び相手は人間のわたししかおらず、パトさんの本能が必要としている遊び相手としての役割を果たしていたかというと‥きっと合格点はもらえていなかったと思います。
また、家を留守にする時間も長かったため、かまってあげる時間も限られており、退屈しのぎになるような一人で遊ぶことのできるおもちゃをあれこれと用意していました。
その中でも反応がよかったのが、ダンボールの爪研ぎ兼ベッドでした。
以前、同じようなかたちのペットファニチャーで楽しそうに遊ぶ子猫の動画を見たことがあったので、是非同じものが欲しいと思っていました。
それは海外の動画だったのですが、日本でも似たものがあったのですぐに購入し届いた現品を見たところ、思っていたよりもこじんまりとしているなという考えが頭をよぎりました。
子猫の成長は早い
ダンボールベッドは想像以上にパトさんの受けが良く、遊んで欲しいなと思っていた穴も上手に使って遊ぶ姿に、ささやかな達成感を感じました。
自分が選んだものに対して猫が喜んでいる姿を見るのは本当にうれしいものです。(良かれと思って与えた物が全く見向きもされず、わたしの修行が足りないせいだと後悔することも多々ありますので‥)
そうやって、パトさんのお眼鏡にかなったそのダンボールベッドは、その役割を遺憾無く発揮しているかのように見えましたが、だんだんと雲行きが怪しくなっていったのでした‥。
日々接しているので気づきませんが、子猫の成長スピードを甘く見ていたとしか言えません。
でもまさか、数日前までは通り抜けていた穴に詰まってしまうとは‥(笑)
もう少し大きいものを買ってあげればよかったねと謝りつつ、爆笑していたことはもう時効ということで‥。
以上、
「#21 子猫の成長、矢の如し。 」でした。
おそまつさまでした。
お付き合いいただきありがとうございます!
#22へ続きます!
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#20 名付けのプレッシャー
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