
猫に出会う前の心の準備として
もしもあなたが、野外で猫との出会いがあったとします。
どう見てもその猫が困っている、ピンチなのではないか?という状況であった場合、
あなたは手を差し伸べることになるかもしれません。
わたしの場合は、「現実で猫を飼えないなら、脳内で猫を飼ってやる」
という意気込みで、出会い〜楽しい日々〜お別れの瞬間までを
シュミレーションし、気分だけでも猫を飼うという状況を楽しんでいました。
そのお陰か、いざ猫を保護するとなった場合の自分の取るべき行動が見えていたため、
覚悟を決めた瞬間に、行動に移すことができました。
先の記事 #4・#5 は、わたしが覚悟を決めるために必要となった、葛藤期でした。
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#4 猫好きなのに、猫を避ける理由。
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#5 猫を保護する。〜猫アレルギーのわたしが決意を固めるまで
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それを乗り越えてからの行動に迷いはなく、
その結果、1匹の迷い猫と、短いながらも幸せな時間を過ごす事ができました。
あなたの勇気ある行動が、小さな命を守り、あなたに幸せをもたらす。
そんな奇跡がたくさん起きて欲しいと、心から願います。


まずは、この3か条。

きっと「その日」は突然やって来ます。
では、まずはどうすればいいでしょうか?
猫と出会ったことで、いろいろな状況下において、
猫だけでなくご自身のご事情とも向き合う事になると思います。
そんな時、迷いや困りごとの手助けとなる考え方、
”ご自身の判断の指針にしていただきたい点” を3か条にしてみました。
猫を保護した時に役立つ心構え 3か条
- その1 猫の生命維持を第一に考える。
- その2 あなたの生活に支障のない範囲で行動する。
- その3 その猫が、誰かの所有物である可能性を忘れない。
行動を起こす前や迷いが生じた際、あらゆる行動の判断指針となるのではないかと思います。
では、具体例を挙げて説明していきましょう。
その1 猫の生命維持を第一に考える。

出会った猫の年齢や、外傷の有無など、状況によって判断が異なりますが、
基本的には「猫の命を最優先に」ということにつきます。
子猫の場合は、まずは体温が奪われないよう湯たんぽなどで体をあたためて、
なるべく早く、動物病院へ連れて行ってあげてください。
大人の猫の場合も同様に、獣医さんに診ていただき健康状態を把握してください。
まずは、ノミやダニの駆除を指示されることになるでしょう。
詳しい項目は以下の引用が参考になると思います。
もしも子猫を道端で見つけたら、まずしてあげたいこと
春先の発情期で妊娠した猫が子猫をたくさん産み落とすのは、春から梅雨にかけてです。保護猫活動が盛んになったとはいえ、小さな命は増え続け、危険にさらされることも。もし子猫を見つけたらどうすればいいか、考えてみませんか?
か弱い子猫の命を守るためにどうすればいいか、動物保護団体の代表を務める山本さんにうかがいました。
その2 あなたの生活に支障のない範囲で行動する。

わたしのように体質的に猫を飼う事が困難なケースや、ペット不可物件などの住居環境、
お仕事で家を不在にしがち、さらに、金銭的な問題など、
猫を飼うためにはハードルがいくつか存在します。
猫と暮らす事で、人間側に多大なる負担がかかってしまい、
その人の笑顔がなくなってしまっては意味がありません。
無理は禁物 とわたしは考えます。


その3 その猫が、誰かの所有物である可能性を忘れない。

この点については、わたしは一番悩みました。
結局のところ果たして自分が飼い主になってしまってよかったのか、
未だに答えを出す事ができません。
現在の法律上、ペットは飼い主の「物」として扱われるため、迷子の飼い猫は「誰かの遺失物」と言えます。
しかし、それ以前に、飼い主に愛されて過ごしたペットと、
そのペットの帰りを待ちわびる飼い主を引き裂くような事があってはなりません。
わたしの場合は、猫を引き取る覚悟を決めた後もしばらくは、以下の行動を実践し、
近所の迷い猫に関する情報収集を続けていました。
- 地域の動物病院数件に「迷い猫」を探している人がいないかを問い合わせる。
- 大きな道路を避け、隣接した町内を歩き「迷い猫」ポスターなどの情報を探す。
※ 当時のわたしはまだ SNS を使っていなかったので、上記のような地道な情報収集しか思いつきませんでしたが、今なら SNS を活用すると活路が開ける可能性がありますね。


小さな命とあなたの幸せのために。
「残念だが、やはり自分は猫を飼う事ができない」という結論に至る方もいらっしゃると思います。
当然です、むしろ簡単に決意できるほど生き物の飼うということ、
その命に責任を持つということは簡単なことではありません。
慎重に決断すべきです。
しかし、自分には飼う事ができない場合でも、できる事があるはずです。
自分の代わりに飼ってくれる人を探す、猫ボランティアさんにコンタクトを取ってみるなど、
その次の行動を取ってみていただきたいと思います。
「小さな命をつないだ」という確かな記憶は、
きっとこの先もあなたを幸せな気持ちで充してくれることでしょう。

以上、
「猫を保護したらするべきこと。(子猫を拾った、迷い猫を保護したなどの場合)」でした。
おそまつさまでした。
お付き合いいただきありがとうございます!
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#1 猫と出会う。 〜はんぞう編〜
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