子猫にとっての水


#23へつづく
猫にとっての水とは
我々人間と同じように、水は猫の体の60〜80%を占める非常に重要な要素の一つと言われています。
体に必要な水分のほとんどは飲み水やフードから摂取されます。特にドライフードは水分の含有量が少ないため、フードと一緒に飲み水を置いておくことが必要となります。
飲み水
水は犬や猫の体の60~80%を占める重要な要素です。
体に必要な水分のほとんど(90~95%)は、飲み水及びフードから摂取されます。実際には食べているフードの種類や、気温、運動量などによっても大きく左右されるので、いつでも新鮮な水が飲めるように用意しましょう。
出典:環境省 「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」
おそらく、飼い主のみなさまはフードに飲み水に‥と、愛猫ちゃんのために日々工夫をされていらっしゃる方も多いと思います。
わたしも、はんぞうさんの居た時から現在にいたるまで、猫にいかに水を飲んでもらうかという永遠のテーマに常に頭を悩ませてきました。
猫ちゃんの個性は様々で、特に苦労をすることなく自ら進んで水を飲んでくれる子もいますが、必要量を飲んでくれない子もいます。
摂取する水の量が少ない場合は膀胱炎や結石など尿路に関わる病気になってしまう恐れがあります。
漫画に登場しているパトさんも成長するにつれて膀胱炎と結石を発症してしまい、現在も療法食を食べ続けています。
そのため、おしっこのチェックと飲み水の工夫を行うことがわたしの日課となっていきました。
水を飲んでもらうための工夫

猫にお水を飲んでもらう工夫には様々なものがあるのですが、少し調べただけでもいろいろとあげることができます。
・複数箇所に水を置く
・水はトイレから離れた所に置く
・猫が食事する場所から離れた所に置く
・飲み水をぬるま湯にする
・飲み水に氷を入れる
・容器を大きなものにする(開口部の大きなもの)
などなど、たくさん出てきます。
わたしが現在飼っている3匹の猫たちは、それぞれ好みも異なりさらに療法食を食べていたりと、気を使う面お多くあります。(水の容器を倒すヤツもいますので‥)
いろいろと実践していった中で、特に有効と思えたものをあげていきましょう。
流れる水
猫の本能から「流れている水は新鮮」ということを知っていると言われます。水道の蛇口から直接飲むのが好きという子は一定数存在します。
はんぞうさんもこのタイプでした。
特にお風呂の蛇口がお好みででしたので、催促されるたび少しずつ蛇口をひねっていました。
しかし、ずっと流しっぱなしにはできないため、自動給水機を購入したところ比較的好意的に受け入れてくれました。
このように、流れる水を好む猫ちゃんの場合、自動給水機を設置すると飲水量が増えることもあります。陶器でできたものから、ちいさな滝のような仕組みのものまで、デザインも様々なものがあります。
ただし、水の交換や容器の清掃、フィルターの定期的な交換など、お手入れに手間とお金がかかることがデメリットとしてあげられます。
猫の好きな風味のついたお水

我が家では時々、鶏肉を茹で、その茹で汁をぬるく冷ましたものを猫たちに与えています。茹でた鶏肉も一緒にあげてみたのですが、お気に召さないらしく全て残してしまうので、人間が食べることにしています。出がらしはいらないということでしょうか‥。
普段は手間を省くために、猫ちゃん大好き「ちゅ〜る」をすこーしだけフードを与える容器に入れ、大さじ1.5杯ほどのぬるま湯で溶き、フードと一緒に与えています。お湯でふやかしたフードは食べてくれなかったので、このような方法とるようになりました。
人間の感覚からは「微妙」な水
これは、ちょっと説明が難しくあえて与える必要はないかもしれませんが、例えばお風呂の残り湯や台所のシンクに残った水など、人間的にはとても飲みたいとは思えないような水を、猫が好むことがあります。
パトさんは洗面器に入った水に、前足を入れてバシャバシャと遊んだ後にその残りのお水を飲むのが好きなようです。子猫のころから水遊びが好きだったので、その名残ともいえるでしょうか。「ヒゲの触れない大きな容器」という面でも洗面器が好きなのかもしれません。
はんぞうさんは、最期、食事やお水を摂ることが困難になった時に、雨水や池の水などとても衛生的とは言えない水だけは、少しだけ飲んでくれるという時期がありました。外で暮らしていた時に命を繋いでいた水の味を求めていたのかもしれません。
このように、人間には思いもよらない水を猫が好むということもあるのです。

水遊びが好きな猫
水を飲んでいるつもりなのか、
ただの遊び道具だと思っているんだか‥。
遊ぶだけならまだいいのですが、容器をすべてひっくり返してしまうと、留守中に喉がかわいても水を飲むことができなくなってしまいます。
そんなことになってしまうと困るので、苦肉の作で、給水機には転倒防止をつくることにしました。
家にあった使わないまな板&小さなブックエンド&強力両面テープで給水機を4方向から押さえる仕組みです。その場しのぎの急ごしらえが効いたのか、それ以降倒れることはなくなりました。(水がこぼれていたり、位置がずれていることは多々ありましたが‥)
パトさんの水好き?を表すエピソードであるとと共に、底知れぬパワー(腕力、いや脚力か)を感じる出来事でした。
以上、
「#22 猫と水 〜その1 」でした。
おそまつさまでした。
お付き合いいただきありがとうございます!
#23へ続きます!
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#21 子猫の成長、矢の如し。
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