
猫を動物病院へ連れて行く



動物病院ってどんなところ?

人生初の動物病院。
アレルギー持ちのわたしには、
縁がなかった場所。
今までに何度か、
里親募集のチラシを外から眺めるために、
病院の前までは来たことはあったけど、
中に入るのは初めてでとても緊張する。
雰囲気は小さな町のクリニック、
といったところでしょうか。
待合室と診察室がガラスで仕切られていて、
診察室の様子がよく見えるところは、
人の病院とは異なり、新鮮に映りました。

まずは受付で目的を説明する

勝手がわからないまま、まずは受付へ。
「あのー。。はじめて伺った者ですが、
うちの近所でうろうろしていた猫を保護しました。
ガリガリに痩せてるので心配で。。。診ていただけますか?」
(はっ!しまった!予約が必要だったか?うーん、そもそも動物病院の流儀?がわからん。。)
バケツを抱えたわたしの姿を見た受付のお姉さんは、
少し困惑しつつも、待合室で待つようにと言ってくれました。
飛び込みでも診察していただける事が多いと思いますが、
事前に電話で問い合わせをするとスムーズです。
待合室で順番を待つ(キャリーバッグ‥いいなあ。)
待合室には、お待ちの方が3〜4人。
キャリーバッグの中は見えないが、
ワンちゃんだろうか。
おとなしくお座りしてるワンコもいる。
あとは、鳥用のゲージの中にインコさん。
通い慣れているのか、
みんなとてもおとなしい。
ここにいるってことは、
みんな何かの病気なのか?
それとも健康診断とか?
一方こちらは、
得体の知れないバケツの中で泣き叫ぶ猫を抱え、
財布だけを握りしめた姿のわたし。
なんだか、肩身が狭い。
すみません、うるさくて‥。
なんというか‥ 完全にアウェイ‥です。
問診に、どきっ。

20分程待ち、
いよいよわたしの名前が呼ばれました。
人生ではじめて会う獣医さん。
診察服着てるんだ、
普通に人間のお医者さんっぽくもある?
でも少しラフな感じかな‥。


うち、地域猫の去勢援助とかもしてるから。とりあえず診てみましょ。

最近、近所で見かけてた子なんですけど、だんだん痩せてきて‥。



そして、診察。
「・・・・」
先生からの問いかけに、
すぐには言葉が出ませんでした。
突き動かされるように、
連れてきてしまったが、
そもそも、わたしにこの子が飼えるのか?
この間だってほんの30分同じ空間にいただけで、
死ぬほど苦しかったじゃないか。
軽々しく、「飼う」なんて、
わたしには言えるわけがない。
「飼いたいんですけど‥
わたし‥猫アレルギーなんです‥
猫‥ すっごい
好きなんですけどね‥」
「そっか‥ 。」
と、先生は小さくつぶやき、診察を始めました。


診断結果。

確かにガリガリに痩せてるけど、結構元気みたいだね。







最後にお会計。
「飼えるようだったら、また連れてらっしゃい。寄生虫検査もしたほうがいいよ。」
先生にそう言われ、待合室でお会計を待つ。
- 去勢済み
→ 飼い猫? 地域猫? - 10歳オーバー
→ 飼い猫だよね。 - あなたが飼うの?
→ 飼い猫疑惑と猫アレルギーの二重苦。どうしよう‥。
先生に言われた言葉が、ぐるぐると頭をめぐる。
名前のない診察券
「お会計お待ちのくろだ様〜」
お会計を済ませると、お姉さんが診察券をくれた。
「猫ちゃんのお名前がまだないようなので、
お名前のところは空欄にしてあります。」
手渡されたその診察券は、
わたしたちが普段使う人間の診察券となんら変わりのないものでした。
ただ、名前のところだけがぽっかりと空欄で、
今の「彼」の拠り所のなさを示しているようでした。
それを見て、わたしの心は決まりました。
ここに、名前をいれなければ。
わたしが、やるしかないんだ。
(本当の飼い主さんがいるなら探すまでだ)
(とりあえず‥‥、ノミ取りシャンプー買ってこよう!)
わたしは「彼」を連れ、急いで帰宅したのでした。
以上、
「#6 はじめての動物病院 〜問題山積み、大丈夫か?!猫アレルギーのわたし。」でした。
おそまつさまでした。
お付き合いいただきありがとうございます!
#7 へ続きます!
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#5 猫を保護する。〜猫アレルギーのわたしが決意を固めるまで
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